かつては、初七日から四十九日まで、七日ごとにご家族やご親族が集まり、お勤めをされることも珍しくありませんでした。
しかし現在は、お仕事や学校、遠方での生活など、それぞれの事情があります。初七日や四十九日はお勤めされても、その間の二七日から六七日までお集まりになる機会は少なくなりました。
それが良いとか悪いとかいう話ではありません。
時代が変われば、人の暮らし方も変わります。
けれども、お寺にいると少し考えさせられることがあります。
それは、亡き方をご縁として人が集まる機会そのものが減ってきていることです。
中陰法要にはさまざまな意味があります。
しかし私は、その意味を学び大切にしながらも、それを超えて大切なものがあるように思います。
それは、「ともに集まる」ということです。
同じ場所に集まり、亡き方を偲び、手を合わせる。
お勤めの後には思い出話が始まり、
「あの時はこんなことがあったな」
「本当にあの人らしい話やな」
そんな言葉に笑顔がこぼれることもあります。
亡き方がいなければ、その日、その場所で顔を合わせることはなかったかもしれません。
そう考えると、亡き方が今もなお、ご縁を結んでくださっているようにも感じます。
便利な時代になりました。
離れていても連絡が取れる時代です。
それでも、人と人とのつながりは、実際に顔を合わせ、同じ時間を過ごすことで深まる部分があるように思います。
お寺で法要をお勤めすることができれば、それはとても尊いことです。
一方で、さまざまな事情からお墓参りや法要への参加が難しい方もおられます。
遠方にお住まいの方、高齢や体調面で移動が難しい方、お仕事の都合がつきにくい方も少なくありません。
だからこそ、できる形でご縁を大切にしていくことが大事なのではないでしょうか。
「つながるおもい」では、お墓参りのサポートやお参り代行などを通じて、ご本人に代わって想いを届けるお手伝いをしています。
大切なのは形式ではなく、亡き方を思う気持ちです。
手を合わせる人がいる。
思い出してくれる人がいる。
そのこと自体が、かけがえのないご縁だと感じています。
これはあくまで私個人の考えですが、亡き方が残してくださったご縁を大切にする時間そのものが、現代だからこそ大切なのではないでしょうか。
忙しい時代だからこそ、人と人とが顔を合わせる機会を大切にしていきたいものです。
亡き方が結んでくださったご縁に感謝しながら、これからも人と人とのつながりを大切にしていきたいと思います。
合掌
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